ピルが日本の薬局で市販されていない理由

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ピルは薬局で市販されていると思っているかたも多いと思いますが、ピルは日本の薬局では市販されていません

日本ではピルは病院で診察を受け、医師がピルの服用が必要だと判断して処方せんを出すことで初めて入手が可能になります。

海外ではコンビニやドラッグストアでピルが市販されている国も多くありますが、日本の薬局では市販されていないので、それに驚く外国人も多くいます。

なぜ日本では病院やクリニックだけが販売できるのでしょうか。

日本国内でのピルの購入には処方せんが必要です

日本の医薬品は、医療用医薬品(処方薬)、要指導医薬品、一般用医薬品に分類されています。薬局(ドラッグストア)では、要指導医薬品と一般用医薬品しか販売できません。要指導医薬品は、薬局の中でも薬剤師がいる薬局でないと販売できません。

医薬品の分類表

参考:薬事法マーケティングの教科書

ピルは日本の法律(薬機法)では処方薬(医療用医薬品)に定められています。処方薬は医師の診断を受け、処方せんを書いてもらわないと購入することができません。処方せんが必要な薬を取り扱う調剤薬局ではもちろん販売されていますが、まずは診察を受ける必要があります。

ピルが処方薬から一般用医薬品にならない理由

海外の多くの国ではピルの購入には処方せんが必要ではありません。薬局やドラッグストアやコンビニで、風邪薬のように簡単に購入できます。

日本でも他の多くの国のようにピルを気軽に買えたほうが女性にとってもメリットが多いように思えますが、なぜ日本では市販薬ではないのでしょうか。

日本ではピルの普及が遅れている

まず、日本ではピルの普及が遅れているという現状があります。ヨーロッパではピルの使用率が高く、ドイツは50%以上、オランダとフランスは40%以上になっていますが、日本ではたったの1%ほどです。

各国の15-49歳女性のピル使用率のグラフ

参考:各国の15-49歳女性のピル使用率|(医)清涼会 大濠パーククリニック

日本で初めて低用量ピルの使用が解禁になったのは1999年です。ピルは1960年にアメリカで初めて認可されましたが、そこから40年近くもかかりました。「日本では中絶が多いのになぜ?」という声が諸外国から多く上がりました。

実は、アメリカ、カナダなどはピルが処方薬に指定されています。しかし、これらの国では、望まない妊娠を避けるために格安(もしくは無料)で、ピルを提供してくれるシステムがあります。大学などとも密接に提携しており、学生も利用しやすくなっています。また、インターネット上でのピルの購入も手軽に行われており、日本ほどピルの購入が難しいわけではありません。それは使用率の高さにも表れています。

諸外国のケースを見たとおり、処方薬であっても、安価で簡単に手に入るのであれば使用率も上がるはずです。しかし、日本ではまだ100人に1人しか利用していないのが現状です。

日本でもピルを市販薬にして、もっと女性が身近に利用できるようにしようという動きはあります。しかし、以下のような要因があってなかなかその承認が進みません。

ピルに対するイメージに誤解がある

日本の社会では間違ったピルに対するイメージがあります。

  • ピルを使う人は性的にだらしない
  • ピルは複数のパートナーと性行為を行う女性が服用するもの
  • ピルはコンドームなどの避妊手段を面倒がる女性が使用するもの
  • ピルは安全性が保証されていない歴史の浅い薬
  • ピルの避妊率はコンドームなどより低い

このようなピルに対するイメージには、日本の性に対する考え方が表れています。

日本の社会は、性に関する教育や議論が諸外国に比べてオープンではありません。日本のマスコミもピルについての報道に積極的ではありません。ピルの効果などについても社会的に正しく認識されておらず、副作用ばかりが強調されています。

欧米の女性はピルの効果や副作用に対する認識が高く、日常的にピルについて話しています。ピルについて消極的な日本人女性とは対照的です。

日本の国会はピルの市販承認案を長年にわたって否決しています。政治家は国民によって選ばれていますから、ピルの使用を否定的に見ている国民が多いことを示唆しています。

このような誤解が減らない限り、日本でのピル市販化は難しいでしょう。

病院や製薬会社がピルの市販には消極的

病院や製薬会社はピルの市販にあまり積極的ではありません。日本では病院や製薬会社だけがピルを販売できるようになっています。処方薬として販売すれば、需要と供給のバランスから値段を高く保つことができます。市販されれば当然値段は下がります。

病院や製薬会社はピルの安全性のために、処方薬としての販売を支持しています。しかし安全性のためだけではなく、売上の面からそれを支持しているとも考えられます。

病院で検査を受けてからピルを服用したほうが安全だというのは確かに事実です。しかし、同じピルでも何度も通院しなければ購入できない仕組みは、患者の金銭的負担を増やすことになります。薬代の他に診察料も利益として病院に入るので、この仕組みを手放したくないということもまた、医療機関の本音と言えるでしょう。

市販の許可を待つよりも他の方法で購入しましょう

上述のように、ピル市販の許可を求める動きはありますが、それが承認されるのはいつになるか全く予想がつきません。市販の許可を待つよりも、今すでに合法な方法でピルを購入したほうが賢いと言えます。

現在、日本では以下の方法での購入が薬機法で認められています。

産婦人科の病院やクリニックで購入

最も一般的なピルの購入方法は、病院で処方箋を出してもらう方法です。その場合は産婦人科や婦人科がおすすめです。

すすめる理由は2つあります。1つ目は、産婦人科や婦人科なら病院内でピルの処方を行っているので、処方せん薬局まで出向く時間と手間が省けるからです。

2つ目は、産婦人科や婦人科の医師ならピルを処方するだけでなく、女性特有の疾患についても詳しいからです。極端に言えば、整形外科でもピルの処方はできますが、女性特有の疾患について理解したうえで処方する婦人系の専門医が適任です。

しかし、ピルは体質や体調などによっては服用してはいけない人もいます。その判断は問診や検査の結果をもとに医師が行います。ピルを服用できない人についての詳細は以下をご覧ください。

関連: 産婦人科の病院でピルが処方されるまでの流れ

通販サイトで購入(個人輸入)

ピルは通販サイトで購入(個人輸入)することもできます。薬機法ではピルを含む医薬品を輸入する場合は厚生労働大臣の許可が必要ですが、個人が自分で使用する目的であれば輸入が認められています。

個人輸入というと言葉の問題や煩雑な手続きなどで尻込みしそうですが、個人輸入代行サイトを利用すれば、面倒な手続きは全て代わりにやってくれます。ですから、国内の通販と全く同じようにネットで簡単にピルを注文できます。通販を利用すれば病院と同じピルが安価で購入でき、病院に行く時間も節約できると、多くの女性から喜ばれています。

ピルを通販サイトで購入する方法については以下をご覧ください。

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